- 「急にガスコンロが点かなくなった!」
- 「昨日までは普通だったのに…」
- 「火は点くけど…炎が赤い?」
毎日あたり前のように使っている「ガスコンロ」。
身近だからこそ、少しの違和感が不安に変わってしまうことも。
そこで今回は「ガスコンロに異常が出た際にチェックすべきポイント」をまとめてご紹介します!
この記事を読むと、ガスの関係者でなくとも安全に故障チェックをすることができます。
火器を調べるということは緊張するものですが、ガスコンロには安全装置が多数備わっているので、1つずつ落ち着いて試していきましょう。
症状:火が点かない
ガスコンロを使っていて一番起こる不具合は「火が点かない」です。
その場合はこの順番で確認するとベスト!
- 他のガス器具があればそこが点火するか確認
- 【他ガス器具が無い・点かない場合】ガスメーターを確認し必要なら復帰する
- 【他ガス器具が点火した場合】コンロのガス栓が開いているか確認
- 部品が正しくセットされているか確認
- 電池が弱くなっていないか確認
基本的な原因はこの流れで解消できます。
これ以外の原因としては、「吹きこぼれなどで部品が濡れてしまいしばらく使えない状態」「経年劣化で寿命が来てしまった」などが考えられます。
いずれも時間を空けた上で再度点火確認をしてみましょう。
ここからは、より詳しい手順を解説していきます!
① :他のガス器具が点火するか確認
コンロ以外にガス器具がある場合、まずはコンロ以外の器具が点火するか確認するのがベスト!
理由として、ガス自体が止まっている可能性があるからです。
その場合はガスメーターの前に行き復帰する必要がありますが、
他のガス器具が点火すればコンロだけの問題ということがわかります。
自宅や賃貸がガス給湯器の場合、まずはお湯が出るか確認してみると良いでしょう。
② A:【他ガス器具が無い・点かない場合】ガスメーターを確認

ガスは電気や水道と違い、ガスメーターの安全装置が作動すると自動でガスを止めてしまいます。
この場合、ガスメーターはこのような状態になっています。
- 復帰ボタンが赤く点滅している
- ガスメーターの液晶に「ガス止め」などの文字が表示されている
作動する理由は複雑なため割愛しますが、この状態から指1本で復帰ができます!
復帰手順はこちら
- ガスが止まっていることを確認できたら復帰ボタンを1秒間押してその後離す
- 自動でガスメーターが異常がないか検査開始(約20秒~1分)
- 異常がなければ復帰ボタンの点滅や液晶の「ガス止め」が消え復帰完了
ガス漏れなどの大きな異常がなければ、この手順で簡単にガスを使えるようになります。
普段触ることすらないガスメーターですが、ぜひ覚えておいてくださいね。
もしガス止めになっていなかった場合、下記のチェック項目を順番に確認してください。
② B:【他ガス器具が点いた場合】コンロのガス栓が開いているか確認
意外と忘れがちな理由の1つに「ガスの元栓開け忘れ」があります。
コンロを使い終わった後に毎回ガス栓を閉めることは、防災の意味でも素晴らしいことです。
しかし、この手順が習慣化しすぎていて閉めていることを忘れてしまう場合があります。
私も数か月に1回やってしまうことなので、なにも恥ずかしいことはありませんよ!
③ :部品が正しくセットされているか確認

次に考えられる原因は「部品が正しくセットされていない」です。
イラスト赤丸部分はバーナーキャップというもので、機種によりますが取り外しが可能な部品です。
この部品がしっかりとセットされていないと、安全機能が働いて火が点かないようになっています。
直前まで火を使っていた場合はやけどに気を付けながら、位置を直してみましょう。
④ :電池が弱くなっていないか確認

次に考えられる理由は「電池が弱くなっていて種火が出ていない」です。
これはコンロの点火スイッチを押したときの音でも確認することができます。
通常であれば点火スイッチを押した場合「チチチチチチチチチチ…」と小刻みに種火の音が鳴り、
電池が弱くなっている場合は「チ..チ..チ..チ..チ..」と音の間隔が開きます。
もしも間隔が開いていたら、電池を交換して再度点火確認をしてみましょう。
一度交換すると数年は交換しなくてもいいため、意外と忘れがちな点に要注意です!
症状:火が途中で消える
次に、「火が途中で消えてしまう」症状です。
原因としては以下が考えられます。
- 部品が正しくセットされていない
- コンロの安全機能が働いている
- コンロの電子基板が故障している
部品のセットについては上記の「③ :部品が正しくセットされているか確認」をご覧ください。
ここからはそれ以外の原因について詳しく解説していきます!
① :コンロの安全機能が働いている「立ち消え安全装置」

コンロには図の赤丸の箇所のように「立ち消え安全装置」というものが備わっています。
この安全装置は、吹きこぼれなどで火が消えたときにガスだけ放出するのを防ぐためガスを止める機能です。
この部分が汚れていると、①火を感知できない→②火が消えていてガスだけ出ているかもしれない→③ガスを止める
という流れで、安全機能が働いてしまいます。
この部分の清掃方法はメーカーによって変わってくるので、説明書や公式HPを確認して清掃するようにしましょう。
② :コンロの安全機能が働いている「温度センサー」

コンロにはもうひとつ安全機能がついてます。それがこの「温度センサー」です。
この頂点に鍋の底がしっかり接触していないと、異常と検知されて火が消えることがあります。
温度センサーも汚れや位置のズレによって不具合が発生する部品です。
汚れなどを見つけたら早め早めの清掃を心がけましょう。
③ :コンロの電子基板が故障している
最終的に考えられるのは「電子基板の故障」です。
コンロの寿命は平均10年とされていて、理由の一つに基板の故障があります。
正しい使い方をしていても基板は酷使されています。そうなるとメーカーの修理が必要となるので、分解をするなどの行為はしないようにしましょう。
また、メーカー修理は技術料と出張料で平均20,000円ほどかかる場合があります。
買い替えた方がお得な場合が多いため、寿命と割り切って新しいものを検討するのも良いでしょう。
まとめ
今回は「火が点かない」「火が途中で消える」症状についての対処法をご紹介しました。
1つずつ原因を探っていくことで、より安全に確実に故障のチェックと復旧が可能です。
それでも直らなかったり、ガスの臭いが消えなかったり不安な場合は
ガス会社に連絡をして現場を見てもらってください!